人事について考える

人事に来て数年、採用やら育成やら評価やら、色々思ったことをつぶやきます。それ以外のコトもつぶやきます。

人事に来て良かったこと・良くなかったこと

実はよく誤解されるのですが、人事部には希望してきたわけではありません。

と言うか、私の会社の場合、人事に来ているほとんどの人が希望してきていません。

数年居て少しわかってきたのは、現場の中でも思いっきり前のめりでやってるような人が人事部に選ばれているような感があります。

 

そんな中で、希望していないが来て良かったこと、良くなかったことを綴ってみようと思います。

 

良かったこと

  1. 周りの人がよく働く人たちである・・・社会人歴約10年の中で、今のチームが過去最高にパフォーマンスを発揮する集団だと痛感しています。本当にみんなよく働く。また、基本的にポジティブ。何かトラブルがあっても、ブーブー言わずに(言うこともあるが)、解決策をみんなで考えることができる。こぼれ球を互いに拾い合い、目標に向かって一気に突進する。最高のチームだってことだけは自負できます。

  2. 多くの人とふれあうことが出来る・・・人事部の一番の醍醐味はここだと思います。望むと望まないと、様々なセクションの様々な人たちと仕事をすることになる。また、採用面接・キャリア面談・昇進面接・退職面談などなど、様々な面談を行い、ざっくり数えても200人は超えたなあ、と思います。そういった薄い関係から濃い関係まで多くの人脈を作ることが出来るのはとても良かったです。

  3. 人を見る目が養えた・・・上記の通算200人越えの面談・面接を行っていくとあまり人を見る目が無かった私でも、何か定性的な人事スカウターのようなモノが自分の目にできあがったように感じます。

良くなかったこと

  1. 望んだキャリアでは無い・・・やはり冒頭に綴りましたが、望んだキャリアでは無いため、モチベーションの維持、ならびに、そもそもの自身のキャリアの道筋に対するスキル低下に関する不安と言う二点が非常に辛い、と言うか、大変です。モチベーションについては、上記のようなスカウタースキルが取得できるなど、望んで経験出来るような仕事でもなかったり、また、チームが良い・いろいろな人脈が増える・好きに仕事させてもらえる、と言った点で何とかまかなっているように思います。スキル低下については、個人的にどうにかする以外に無いと思っています。このようにブログを書き始めている理由の一つに、スキル維持もあります。

  2. 「人の事」だけに重い話ばかりでストレス・・・「人の事」にとにかく関わっていきます。退職やメンタル、ハラスメントと言った話もそうですし、希望とはかなり方向が異なる異動を強いることもあります。その人が昇格するかどうか、採用されるかどうかという事は、その人の人生の決して小さくない面を左右します。だからこそ、真剣に悩み、真剣に判断しているわけですが、正解はもちろん無く、またPDCAも回しにくいため、非常に難しくストレスを感じる仕事だなあ、と思います。

  3. スカウターが自動的に発動する・・・友人と飲んでいても、上記の人事スカウターが発動することがあります。そいつの良い面が多く見えるように動けば良いのですが、今までは気づかなかった悪い面を多く発見してしまうようなことが時たまあります。そういったときに非常に萎えます。

まとめ

総論的には、「最初は嫌だったけど、やってみて経験できて良かったなあ、やりたいとは思わないが、向いているのかもしれない」と感じました。そのため、今後のキャリアについても、人事で貫くか、現場に戻るのか、悩むところです。